2021年04月21日
【自作】アンモボックスでポータブル電源を作る ⑤ 〜組立て配線〜
配線作業を続けていきます。
今回は、重ねたバッテリセル4個にアクリル板を抱き合わせる形でステンレスバンドで緊結するので、BMSはじめバランサーや端子などはアクリル板に取り付ける形になります。
そこで、まずバランサーをアクリル板に固定していきます。
こんな感じで、アクリル板表面にボルトとナットで浮かせて固定し、真ん中の穴から各セルへ配線します。
▲バランサー基板は表面に出るため、前もって熱収縮フィルムで保護してある
現物合わせで配線作業
この後は現物あわせで進めていきます。
BMSとバランサーの配線先は共通なので、セル順番を間違えない様に気をつけながら丸端子でバスバーに接続し、プラス電極からは8SQ3本で配線していきます。
▲配線長は全て同じ長さにすることが電位差のバランスを取る上で大切
▲8SQは許容電流約60Aなので余裕を持って3本で配線
▲ここまで配線するとバランサーに電力が加わるため、動作中のLEDインジケータが点灯する
今回も、大電流の流れるバスバーとセルの電極接触部分やターミナルと丸端子接触部分は、サビ(酸化物)や汚れ(異物)をサンドペーパーで擦り地肌を出してあげた上で、ナノカーボンをごく薄く塗布して少しでも金属同士の接触抵抗を少なくする加工を施しています。気分の問題かもしれませんが...
続いてショート防止のアクリル板を設置して、そこにBMSを置いていきます。
BMSには5.5SQ3本の配線が二ヶ所出ているので、この配線をしっかり留めれば線の力で自然と所定の位置に収まります。
▲青線はバッテリのマイナス電極に接続
プラス電極からの配線は、アクリル板とバッテリの間を通します。かなり狭い場所での引き回しなので気を使います。
▲バッテリ温度を計るサーミスタは、アルミテープで挟み込みバッテリに貼り付ける
ここまで来れば、いよいよバッテリ本体の緊結です。
▲ステンバンドがアクリル板に当たる部分は予め逃げのカットをしてある
▲しっかりとステンバンドを締めれば一体化する
バッテリがしっかりと一体化すれば、仮設の養生テープは剥がして、念のためファイバーテープで補強していきます。
▲グラスファイバーの繊維が縦横に入っているので強度は高い
▲この面はアンモボックスに隠れるので見た目は無用
インバータを仮固定すれば、、、とりあえずアンモボックスに入れる中身のイメージが湧きますでしょうか。
▲小電力用のマイナスターミナルが無いのは発注ミスで未到着だから
さて次からはアンモボックスへ中身を詰め込みます。
つづく